埼玉大学に受かったのではなく、拾ってもらったと思っています。
大学在学中に、進学塾でバイトを始めます。自分自身が塾に通った経験がないだけに、また、受験で苦労しているだけに新鮮さと魅力を感じました。教育実習で中学校にも行きましたが、僕には塾の方が魅力的な職場に思えました。そして、バイト先の塾にそのまま就職することにしました。その塾では専ら理科と数学を教えます。特に中学入試の算数や理科を教えるのが好きでした。
しかし、30歳を過ぎたあたりから、自分の塾を経営したいという思いがふつふつとわいてきて、平成5年の春にお世話になった塾を退職しました。しかし、大問題が発生します。ずばり英語です。僕に英語が教えらるわけがありません。
しかし、人を雇うほど資金もありません。そこで、自宅にこもり英語の猛勉強を始めます。高校生の時にこれだけやっていれば、きっと現役で合格していたでしょう。試しに英検2級を受けると難なく合格できたので、これならと思い同年夏に中村塾を開くことになりました。それから25年、今回の英語教育の大変革です。僕も再び英語を学び直すことになりそうです。お話7へつづく